ASUS TransBook T100TA-DK532GSの動画再生能力についてレビューします。
T100TAは見た目はタブレットですが中身は普通のWindows8.1ですので
Windows向けのソフトをインストールできるのが最大の特徴です。
そこで、標準装備のWindows Media Playerやインストールした市販ソフトで
DVD、ブルーレイディスク、録画したTSファイル、AVCHDなどの動画を再生した場合の
CPU使用率やCPU速度などを見てみたいと思います。
使用するソフト
「Windows Media Player12」・・・Windowsに標準でついてくるMedia Player
「PowerDVD13Ultra」・・・CyberLinkの市販ブルーレイ再生ソフト
「Station TV Link」・・・Windowsストアから購入するDTCP-IP対応の有料ソフト
「DVD」と「ブルーレイ」は外付けブルーレイドライブで再生します。
「TSファイル」と「AVCHD」は無線LAN経由の共有フォルダとSDXCに保存した物を再生します。
Station TV LinkはSONYのブルーレイレコーダーBDZ-ET1000のDTCP-IP配信で試しました。
Windows Media Player12
Windows8.1のWindows Media Player12は標準状態ではMPEG2ファイルの再生ができません。
Windows Media Centerを入手すれば再生できますがT100TAは無印のWindows8.1なので
安価にWindows Media Centerを入手する事ができません。
Windows Media CenterはWindows8.1 Proなら800円で入手可能ですが無印のWindows8.1の場合は
「Windows 8.1 Pro Pack with Windows Media Center」というパックが必要となります。
| Windows 8.1 Pro Pack with Windows Media Centerを導入すると 無印のWindows8.1がProにアップグレードすると共にMedia Centerが インストールされます。しかし、1万円以上する事を考えるとどうしてもProにする必要が無い場合は ブルーレイ再生ソフトを購入した方が後々役に立つと思います。 |
MPEG2(BSデジタル、フルHD、TSファイル)
BSデジタルを録画したTSファイルを再生してみました。
PT2で録画したMPEG2、1920×1080(フルHD)、AACのTSファイルです。
Media Centerがインストールされていないと音声は出ますが映像が出ません。
逆にMedia CenterがインストールされているとWindows Media Playerでも
Media Centerでも再生可能となります。
MPEG2が再生できないのでDVD-Videoの再生もできません。
(DVD-Videoは映像部分がMPEG2です。)
AVCHD(MPEG4-AVC、フルHD、AC3)
MPEG2が再生できないWindows Media Player12ですが、今回準備した動画ファイルの中で
再生できたのはH264のAVCHDファイルです。
準備したAVCHDファイルはMPEG4-AVC(H264)、1920×1080(フルHD)、Dolby Digtal(AC3)で
平均ビットレートは7.5Mbpsのファイルになります。
再生支援機能が働くので使用率もCPU速度も抑えられています。
無線LAN経由で再生していますがコマ落ちも無く快適に視聴できます。
ローカルのeMMC、HDD、SDXCに保存しても特に問題なく再生できました。
ビデオカメラやデジカメなどで撮影したAVCHDも再生可能です。
PowerDVD13Ultra
PowerDVD13Ultraはブルーレイの再生ができる有料ソフトです。
T100TAのCPU Intel Atom Z3740には動画再生支援機能が付いていますので
ブルーレイやMPEG2、H264のAVCHDなども問題なく再生します。
※PowerDVD13UltraはDTCP-IP再生に対応していますがT100TAでは有効にする事が出来ませんでした。
DVD-Video
市販のDVD-Videoを外付けブルーレイドライブで再生してみました。
再生支援機能が効いている状態の画像です。
使用率、CPU速度も抑えられています。
再生支援機能をOFFにすると使用率、CPU速度は倍になります。
再生支援機能をOFFにしてもコマ落ちする事はありませんので
DVD-Videoに関しては十分な動画再生能力を持っていると言えます。
MPEG2(BSデジタル フルHD TSファイル)
BSデジタルを録画したTSファイルを再生してみました。
PT2で録画したMPEG2、1920×1080(フルHD)、AACのTSファイルです。
共有フォルダ上のTSファイルを無線LAN経由で再生しています。
動画再生支援が効いていて使用率、CPU速度も抑えられています。
無線LAN経由ですがコマ落ちする事もなく快適に視聴できます。
ローカル(eMMC、HDD、SDXC)からの再生も全く問題ありません。
AVCHD(MPEG4-AVC、フルHD、AC3)
準備したAVCHDファイルはMPEG4-AVC(H264)、1920×1080(フルHD)、Dolby Digtal(AC3)で
平均ビットレートは7.5Mbpsのファイルになります。
共有フォルダ上のTSファイルを無線LAN経由で再生しています。
動画再生支援が効いていて使用率、CPU速度も抑えられています。
無線LAN経由ですがコマ落ちする事もなく快適に視聴できます。
ローカル(eMMC、HDD、SDXC)からの再生も全く問題ありません。
ブルーレイ
市販のブルーレイを再生してみました。
ブルーレイ再生時はスクリーンキャプチャーができませんので後ろが黒くなっています。
再生したブルーレイはMPEG4-AVCのビットレートが30~40Mbps程度の物です。
再生支援機能がONの状態です。
再生支援機能がOFFの状態です。
再生支援機能がOFFだとターボが効く位負荷は高めです。
とは言え、コマ落ちもなく再生できます。
Station TV Link
Station TV LinkはWindowsストアで購入する有料アプリで、ブルーレイレコーダーやnasneなどの
DTCP-IP配信の映像を再生するアプリです。
試用してみたところT100TAではエラーが出て使えなかったので購入をためらっていましたが
とりあえずの対処法で使える事が分かったのでアップデートを期待して購入してみました。
対処法はデバイスマネージャーのモニターをクリックして「汎用PnPモニター」を
無効にすることで再生が可能になります。
但し、「汎用PnPモニター」を無効にしておくと画面の輝度が調整できなくなりますので
視聴後は忘れずに有効にしておく必要があります。
こんな感じに録画番組を再生できます。
配信する機器によってはライブTV(TV放送視聴)も使えます。
今回の配信機器はSONY BDZ-ET1000と言う機種ですがこの機種はライブTVも使えますので
無線LANの電波が届く範囲でどこでもTVが見られるようになりました。
Station TV Linkも再生支援機能が有効ですので使用率、CPU速度共に抑えられています。
まとめ
T100TAに搭載されたAtom Z3740は十分な動画再生能力があります。
また、内蔵の無線LANも5GHz対応ルーターに接続している状態だと
コマ落ちもなく再生できる能力があります。
動画再生マシンとして活躍してくれそうです。
今回の使用機器
T100TA-DK532GS本体
USB2.0接続ブルーレイドライブ
内蔵スロットに挿入したmicroSDXC 64GB
無線LANルーター Bafflo WZR-600DHP
